「仙骨のニューテーションを意識した方がいいんですよね?」
「骨盤底と横隔膜を同じ位置にするように立てって言われました。」
「指をしっかり使って床を押すのが正しいんですよね。」
「歩くときは踵から小指に行ってそこから親指の順に意識して足を使うんですよね。」
よく生徒さんやクライアントさんから聞きます。
僕はこう答えます。
子どもがそういうの意識して歩けるようになったと思いますか?
そんなの意識して生活できますか?
だいたい複雑なこと言ってる健康法があったら嘘だと思った方がいいですよと。
健康は、本来当たり前な状態のことです。
不健康があるから健康が意識できるんであって、健康な状態が特別だったら毎日大変です。
真理はだいたいがシンプルです。
逆に言えば、シンプルなほど真理に近いと思っていいです。
仙骨のニューテーションなどは自分で意識して動くものではありません。
腸骨が固定化された時の脊柱の動きに付随する動きのことです。
どこが骨盤底と横隔膜が同じ位置なのか解剖学的に規定はできないはずです。
そもそも骨盤底は斜めの形状です。
立っているだけで足指が床を践ているのは異常です。
重心は土踏まずですので、前にかかっていない限り指が踏ん張ることはありません。
足底の圧力は意識して動かすのものではありません。
勝手に踵から前に倒せば土踏まずがあるので軌跡は外から内に入ります。
多くのものは意識してはいけません。
オートマチックに健康状態にならなければ本物ではないでしょう。
意識するのではなく、勝手に体が整うことが大切です。
そういう視点で大切なのは頭頂、視線なのです。
重力がある以上、下は上の状態に対応します。
ピラティスはその体の真理に一番近づいた健康法でしょう。
ファンクショナルローラーピラティスではその状態をとてもシンプルに追求しています。
ですので体験された方々が体の変化を感じて頂けるのです。
コメントをお書きください